haruyama: 2018年9月アーカイブ

人間力

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シンギュラリティは、思っているより早く実現するだろう。

一般に2045年ごろと言われているが、おそらく前倒しとなると思う。

現時点でも人間最後の砦、「脳」に関しても個々の能力では、再来年あたりで人間の脳の機能を模倣できるハードウェアが10万円程度で手に入り、2050年には地球上のすべての人間の処理能力を超えるコンピューターが同じく10万円程度で買えると言われている。

また、サルの段階だが、脳にセンサーを埋め込んで思考だけでロボットを動かすことにすでに成功している。将来は脳とコンピューターが実際に接続するという。

 

その時、全ての能力において人間は機械に劣るようになるのか?

我々の仕事も全て機械にとって代わられるのであろうか?

「そんなことはない!クリエーティブの分野は、最後まで人間でなければ!」と言われているが、最近では小説までAIが書き、判断業務においても、社長の代わりさえ出来ると言われている。僕も失業?(笑)

ああ、人間の残された分野は、無くなるのか?

 

話は変わるが、

7月3日から九州、四国、中国を舐めるように豪雨による大規模災害があった。

西日本中心に広く店を展開している当社も店舗被害を受けた。

水没、破損、雨漏り、など信じられない現実がそこにあった。

 

被害は広範囲に渡り、水没により営業停止を余儀なくされた店舗は、九州と四国であった。

もちろん本社がある岡山でも、営業停止までにはいかなかったが、大きな被害を受けた。

中には、実家を親御さん用に改装し、両親を看ようと実家の近くに姉夫婦が新築を立てた直後、2軒とも川の氾濫により被害を受けた方もいた。

他にも床上浸水、車水没、避難所生活を余儀なくされたスタッフ、そのご家族も多数いる。これらの現状を聞くたびに、胸が詰まる。心よりお見舞い申し上げる。

それでも今回、まだ安堵したのは、スタッフそしてそのご家族に、ケガ人や命に係わる被害がなかったという事である。

 

その中で、今回一番印象に残った話をしよう

いささか手前味噌になるが、当社は、本当に「いい会社!」という事を改めて強く感じた。

阪神大震災、東日本大震災、熊本地震など、こういった災害があるたびに、当社のスタッフの温かさを感じる。

 

被害を受けた店のため、スタッフのために、いち早く現地に行きサポートした社員。

一晩中、安否確認のため、連絡を取り続けた本部スタッフ。

現地では、地域の方々のために、一日も早い再開を目指して、悪臭の中、店内のドロ取りや清掃をおこなってくれたスタッフ。

自らも被害を受けたにもかかわらず、明るく元気に地域のお客様対応をしてくれたスタッフ。そして、少しでもと社内義援金窓口を開設し、開設するや全国から個人寄付をしてくれたスタッフ。

これらは、誰に指示されることなく、みんな自分の意思で動き。仲間を助けるために働いた。

 

これらのスタッフをいつも誇りに思う。

東日本の震災の時にも「絆」という言葉がよく見られたが、震災のたびにその絆が、より広く、多く、太くなっていく。

 

これはコンピューターには出来ない事だ。現状では指示をされない限りコンピューターは動かない。

いずれシンギュラリティの時代となって自ら考え動くようになっても、温かい心がないとこういう行動は起こさない。

自分を犠牲にして動くということ。

損得で考えると、どう見ても損と思えることをあえてやること。

これは、どんな時代になっても人間でしかできない事ではないかと感じる

 

今回の学び「雨降って地固まる。そして豪雨が降るたびに他人が濡れないように傘をさす仲間が増える。また、うれしからずや。」

 

おまけ1

先日 JALの岡山から東京便で、CAの最後の挨拶

「本日は、ワンワールドアライアンスパートナー 日本航空をご利用頂き、「ぼっけい」

有難うございました」 客席からあふれる笑い声!

これも機械で自主的にはできないだろうな。

 

おまけ2

鉄腕アトムの最終回は、本文の最後のまとめと違い、たしかアトムが自分を犠牲にして人類を助ける。よく考えてみれば、ターミネーター2でも。未来は、どうなる?

日常の恐怖8

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正義の味方は孤独である。地味である。そしてしつこい。窮屈な車内で、何日もひたすら犯人が現れるのを待つ。警察という大きな集団ではなく、一人、もしくは数人の仲間と共に。犯人がマンションの玄関から出てくるのを。

見続けすぎて、玄関の映像が網膜にプリントされ、目をつぶっても、それがくっきりと出る位、永遠と待ち続ける。

普通の人では無理だ。これをやったからと言ってお金が入るわけでもなく、名誉も出世も何も補償されない。それでも自らの良心から来るエネルギーを燃やし続けて犯人を追う。これを正義と言わなくて何が正義だろう。

彼には、相手を一撃で倒す必殺技などない、特殊な身体能力、武器もない。彼の最大武器は、しつこさだ。ただ小説や映画と違い生身の人間である。彼には家庭も生活もある。  

しつこくさイコール時間である。その時間を彼らは、身体、生活、家庭を犠牲にして作る。

休日や睡眠時間を犠牲にした時間。正直ここには「働き方ウンヌン」は一切ない。身体がボロボロになりながら、疲れがピークに達しようが、家族との約束があろうが電話一本で呼び出され、動く。長年一緒にやってきた数名の仲間も同様である。

ヒーローは、我々と何ら変わらない弱い生身の人間である。

 

決して映画やドラマにはならない。なぜならば、時間が長すぎる。地味で動きがない、そして見ていても全く面白くない時間が永遠と続く。

 

本当にジャーナリストとして、人として「清水 潔」氏はすごい。

 

僕自身 有難いことに個人的に相談に乗ってくれ、助けてくれる方々。警察、マスコミ、弁護士、自衛隊、権力者、あるいは、お偉い先生などなど知り合いは、非常に多い。彼らは、知り合い故、困った時には親身になってくれる。

 

しかし、ヒーローは見ず知らない人を助ける。自分の正義感に従って自分の身を削って助ける。清水さんこそ、本当のヒーローである。

彼が日本にいるだけでも、良かった。

この方がジャーナリストにあったために、救われた人も多い。

そしてその志を継ぐジャーナリストがいることだけでも、まだこの国は救われる気がする。

そんな勇気ももらえる本である。ご興味があれば、ぜひ!

 

このシリーズ。長々とお付き合い頂き、有難うございました。

 

今回の学び「ペンは剣より強し。ペンは清水 潔!」

はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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