2019年10月アーカイブ

ラグビー情景2

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勝負は勝ち負けというが、勝ち負けより圧倒的に心に刺さり、長く記憶されるものがある。それは一瞬一瞬の場面である。過去のオリンピックやワールドカップも勝ち負けより、シーンが鮮明に思い出される。

10年後、20年後、確かに初の初戦突破という「記録」は残るだろう。

しかし、それ以上に我々の心に強く残るのは、数々の代表選手たちの顔であり、世界の競合と力の限り戦った場面だろうと思う。

 

日本代表メンバーの面々を見ると、失礼ながらスポーツ選手というより、むしろ漁師や猟師に近い雰囲気がある。自分より大きな獲物に、ケガをいとわず食らいつき、命をかけて挑み続ける。「老人と海」に似た、お金や名誉など関係なく、自分のプライドをかけて戦い続ける英雄の顔である。

 

何かで読んだが、昨年は220日の合宿を行ったという。

考えてみれば月曜日から金曜日まで一年間合宿をやっていたようなもの。我々ビジネスパーソンがこんな合宿(ビジネス合宿)を行う事を考えると、精神的にも肉体的にも不可能ではないかと思う。

 

今回の出場チームのチームロゴが全て入った帽子(キャップ)を買った。帽子全体にピンバッチをつけているみたいで、デザイン的にはゴチャゴチャとうるさいが、その中で日本の桜ロゴが、すごく目立つ。デザイン、色的にも。

一見、ラグビーという戦闘的なイメージのスポーツに柔らかい、一件サンリオにもありそうなフェミニンなピンクの桜をデザインしたセンスが凄い。もう何十年も前のデザインと聞いている。

 

多くいる会社人間と全く違う側面を見せてくれる。だから我々は憧れるのだろう

彼らは、ヒラメのように上ばかり見ての行動はしない。

自分で判断し、実行する。言われた事だけやる選手は一人もいない。

自分はこれだけ努力しているから、認めて欲しいという選手も一人もいない。大会が始まる前、いや始まっても日本代表の快進撃が始まるまで、正直熱狂はなかった。それでも、代表選手たちは、人知れず努力を重ねてきた。誰に見てもらえなくても、自分たちのために、チームのために。

 

最後の試合 南アフリカとの一戦の後、選手たちは観客席にいた自分の子供達をフィールドに招き入れ、退場した。それを見て、改めて気づいた。そして驚いた。

彼らは自分よりはるかに年下だという事を。

 

生前の平尾さんとお会いしたことがある。只々、カッコいい人という事がいまだに印象に残っている。容姿は元より、生き方そのものがカッコいい。偉ぶらず、かといってからだの奥底から来る自信を感じた。もちろんフィジカルなタックルはされなかったが、心に強烈なタックルをされたような衝撃を受けた。

そして、ノーサイドの意味をレクチャーして頂いた。今も僕の心の宝物である。

ラグビー情景1

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誰かが、

サッカー選手は痛くないときに痛いフリをすることがある。

しかし、ラグビー選手は痛いときでも痛くないフリをする。

と言っていたのを思い出した。


ラグビー選手は、理不尽なことに対しても決して言い訳をせず受け入れるという。

耐え忍ぶ、これがラグビーの本質と感じる。

 

今年も、台風が日本をいじめたおす。

その中で、じっと耐えている人たちがいる。家族が被災し、家が流され、長い間停電、断水が続く中、耐え忍ぶ。

当社も被害を受けた。本当に理不尽である。しかし、その理不尽に立ち向かい、前に進むしかない。

 

そんな中、台風の翌日には日本とスコットランド戦が行われた。

開催を危ぶまれたが、大会を支える表に出ない方々の途方もない尽力で予定通り行われた。

組織委員会の方々は、少しでも対応が早く行えるよう、台風当日スタジアムに泊まり込んだという。試合では、圧倒的と言われた敵にもひるまず、勝つと信じ、最後の1分まで戦い続け勝利した。

 

今年、ワールドカップを日本で行えたこと、そして日本選手の活躍は、

災害の中でも耐え、戦い続ける日本人全体へのプレゼントではないかと思う。

全ての試合は、単なるスポーツ競技を超えた意味を感じる。

日本の代表チームに対する応援は、自分自身に対する応援であり、

理不尽な事に対する不屈の象徴であり、巨大な敵にも勝てるという希望である。

 

戦いはどれ一つとっても、楽ではない、耐えて耐えて勝利をもぎ取っている。その姿に日本中が感動し、自らを重ね合わせる。

 

頑張れニッポン、頑張れ日本人 そんな声が聞こえる。

今日も、自分たちの分身である日本代表チームに声の限り声援を送る!

彼らのために、そして自分のために!

 

今回の学び1

「ノーサイドという言葉は、日本語にも存在する。惻隠の情である。武士道である。」

はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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