haruyama: 2012年6月アーカイブ

てーせつ(大切)なのは、いま、世界一のもの、日本一のものを作っているってぇこと。

そいつを考えるだけで、なんか身体中が暑く、いや失礼、こっちの暑さじゃなくてこの熱さ、この

熱いものが込み上げてくるってえもんだぜ。

メーカーと何度も何度も試着品を作っては、やり直し、作ってはやり直し、お互い喧嘩もしたもんさ。

しかしね、本当にこの商品が出来た時には、彼らと抱き合って喜んだもんでさぁ。

年甲斐もなく、熱くなってねぇ。

ああ、世界一が出来たなぁってもんよ。

 

その作品が、今、店頭に並んでいるってーこと。

こっぱずかしい話、名前を付ける時は、めっぽう迷いやしたがね。

自分の子供のように愛情をたっぷり注いで作ったってんで、愛の一文字をとって、シャツは

「アイシャツ」、パンツは「アイパンツ」ってー名前にしやした。

もちろん長男はスーツ。こいつは、本当に難産でした。

 

今まで誰もやったことがねえ380グラム。

コツコツやってきて、ふっと振り返ると、世界一の物が出来上がった。丁度今はやりのスカイツリー

みたいなもんでさぁ。

どうぞ、見てやってくだせい、着てやっておくんなせい。どこをどうとっても、どこに出しても恥ずかしく

ない子供たちばっかりでさぁ。

 

ちきしょうめ、店頭で小奇麗に並んでやがる。こいつらを見てたら、涙が出てきやがった。

さあ、暑い夏にはとびきり(の)涼しい顔で、これが日本人の粋ってやつでさぁ。

買って下さるお客様の誰も彼もがいい面(つらぁ)してやがるじゃねーかよ。

『よぉ!だんな!男前!日本一!』

おっと、また涙が出てきやがった。年をとるってーと、涙もろくなっていけねーやな。

さあさ、よってらっしゃい、見てらっしゃい、男前の大振る舞いだ。

男も、女も、男前になりに来やがれぇ!

 

注1:この話は、決してスカイツリー開発秘話ではありません。

   お間違えないように(笑)

 

注2)岡山生まれの者が、慣れない江戸弁を使っているので、本場の方々にはお聞き苦しい

   点も多々あると思いますが、それは、江戸っ子のきっぷの良さでご勘弁を。

 

/治山

治山です。

「さあ、男前になりに来い!」

大島さんが、高みなが、こじはるが、篠田さんが・・、そしてみんなみんなが呼んでいます。

 

今年のクールビズキャンペーンのテーマは「男前クールビズ!」

我々は、単なるクールビズでは許しません。やっぱり男前でないと!

我々が考える男前とは?かっこいいだけではダメ、涼しさも最重要!

 いくらおしゃれなスーツやシャツを着ていても、見ていて暑苦しく、汗しみや、ギトギト感がある

ようでは、男前とは言いませんよね。

 

今、巷では、東京スカイツリーブームで「江戸っ子の粋」というのは、キーワードになっています。

まさにこの「粋」こそが、男前に欠かせない最重要要素です。

ということで、まあ、聞いておくんなせぇ。

 

夏が暑いのは、当たり前でい!

ただしね。そいつを暑い暑いと言っているようじゃぁ単なる駄々っ子ってぇもんよ。いくら暑くたって、

涼しいって顔して闊歩する。これが江戸っ子の粋ってもんだと思いやしやせんか? ええ、だんな!

 

さて、そんな、粋な連中を見ているうち、ぜひ力になりてぇと、あっしらとしやしても、この難題に

取り組んだってぇ次第(しでえ)よ。

井戸の水も、うだるような暑いさなかに、いかに、さらっと涼しげに過ごしてもらえるか?

どうしたら快適にいい仕事をしてもらえるか?

 

ええ、ええ、こいつは、おっしゃる通り、簡単な話じゃあ、ございやせん。

まず、取り組んだのは素材でさぁ。はなっから、ネタが悪けりゃ、はなしにならねえ。

生地からじゃあ、はんちくだってーことで、糸から始めて、その織り方まで。いっさいがっさい筋を

通し、気にいらないものは死んでも認めねーと。ずいぶん、恨まれましたがね。

生地が出来ても、もちろんそれでしまいじゃねえ。

芯地、裏地、ボタンひとつ、見えないとこにも気ぃ遣って。

最後は、それをどうデザインして、どう縫うか。ネタが生きるも死ぬもデザインひとつでさあ。

 

そりゃ、随分つれえ仕事ってんで、なんども匙を投げようとしたったらありゃーせん。

夏の怪談話じゃねえが、柳の下の幽霊のあり様で、つかもうと思うとふっと消えちまう。

でもね、こちとら、あきらめるわけにはいかねーんでさ。

あっしどもがこの業界でも一番といわれる商品開発力。この亀戸天神あたりで商売させて

もらうからにゃあ、意気地ってもんがあらーね。

ここであきらめたらその名前に泥を塗るってんで、意地でもやってやろうてぇことよ。

苦しい時、丹田にぐっと力を込めて、歯を喰いしばってやりぬくってぇもんよ。

まあ、こんな話はどうでもいいことさぁね。

 

~後半へ続く~

/治山

ワインの美味しさ

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治山です。

最近ワインを飲む機会がちょくちょくあります。

アメリカに住んでいた時のホームパーティのお土産はたいていワインかスイーツ。

(数十ドルで買えて、誰にでも喜ばれたものです。)

 

そう、アメリカ並みに、日本でもいつの頃からか「ワインってお手頃、お気軽」という認識が広まって

身近なものになった気がします。

僕の子供の頃は、何か仰々しいセレブの飲み物という感じでしたが・・・。

ここまで広がったのは、たぶんボジョレーヌーボーのマーケティング戦略のたまものではないか

と・・・。

 

物の本によれば、世界中で、毎年毎年ボジョレーヌーボーに対して大騒ぎするのは日本だけだ

とか?

確かに当時NYでも、フレンチやイタリアンレストランが、その時期になるとちょこっとやっていた

ような感じだった。

それにしても、(以前書いたかもしれないですが)ボジョレーの季節になると「ここ10年で最高の

出来!」「30年に一度の味わい!」などと毎年うたわれるのも不思議だし、それに乗せられて

ついつい口にして「やっぱり今年のボジョレーはここ10年で一番おいしい!」

と分かったようなセリフを口にするのも、日本人っぽい。

そういう私も、「まあ、これくらいの価値であれば、小難しいこと考えずに自分も満足して、みんなで

ワイワイ楽しく飲むのが、その楽しみ方だよね」と喜んでいる一人。

 

ワインについては、私は全くの素人で味も正直良く分からない。

ただ、私の周りにはその筋に専門家がすごく多い。彼らの解説を聞きながら飲むと、食いしん坊で

素直で、すでにほろ酔い加減の私は、魔法がかかったように美味しく感じるから不思議。

ある人によれば、ワインは「世界語」。基本どこの国でもワイン好きはいて、(その傾向は特に

お金持ちに多い(笑)) 言葉がほとんど通じなくてもワインの話を非常に盛り上がるとか。

 

そう考えると、ワインに限らず、世界語は確かにいくつかある。

ゴルフもそうだろうし、車もそうかもしれない。そして、我らが服に関しても十分世界語になれる

資格は十分にある。実にワクワクしてくる。

 

さて、他愛ない話の締めくくり。

先日、あるレストランに行ったら、そこのオーナーは世界的企業のオーナーでもある。

まあここまでは、ない話でもない。

それからがすごい。

このオーナー、ワイン好きが高じて、本場にブドウ園とワイナリーを作った。

ここまでも、「ここ10年で一番すごい(笑)」的なレアな話ではあるが、ない話ではない。

ここからがさらにすごい。

その購入したブドウ園の品種が気にいらないと、全てのブドウの木を抜いて、土を改良して、

一から全て新たなブドウに植え替えた。その敷地の広さは、なんと東京の中野区と同じ

広さという。まさに神。そして、その後そこのワイナリーで作ったワインが、世界的に由緒ある

コンクールで1位に選ばれたという話。

そのうんちくを聞きながら、そのワインを飲む。

「まさに50年に一度の美味さ!」 (私はまだ50歳も生きていないが(笑))

といった気がしました。

 

/治山

 

はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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