haruyama: 2017年12月アーカイブ

今年一番泣けた映画!

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「きみの膵臓を食べたい」その映画を見た!

本屋のベストセラーコーナーで、山積みされたこの原作本を見るたびに、タイトルを見て「なんだ??サイコスリラー?」と勝手に判断し敬遠していた。

ただ、怖いもの見たさもあり、映画でなら、と誤解のまま見た。

 

そして感想。

一言で言うと、今年一番泣けた映画!(とにかくラスト30分は泣きっぱなし。)さらに言えば、生涯見た恋愛映画の中でも、ベスト10に残る作品!

ただし周りに聞くと賛否両論らしいが、そんなことはお構いなし、いつも通りあくまで個人のつれづれブログなので、まあ、ご興味がある方はお付き合いください。

 

まず恥ずかしながら誤解を解いておきます。

なぜ「君の膵臓を食べたい」というタイトルなのか?

それは、ある迷信から来ている。

昔の人は、病気になった時、その個所の(動物の)臓器を食べる事で、それが治り、さらには、その事で、その動物の命はその人の中で永遠に生き続けると信じた。

 

それを抑えて、物語は・・。

いつもの通り詳細と結論は避けるが、膵臓の病気で余命一年を宣告された女子高生(桜良)を中心に物語は展開する。彼女は、底抜けに明るくて、強くて、そして可愛らしい。もちろんフィクションだけれど、桜良と主演の浜辺美波が完全にダブって、実際の女の子の物語を見ている気になる。

何が良いかって、とにかく桜良の生き方とそれを演じる浜辺美波!

いい映画や本は、主人公に感情移入出来る事が必須条件。まさにこの映画は、見始めたが最後、後戻りできないジェットコースターのように、一気にゴールまで我々の感情は揺さぶられ続ける。

 

彼女を見ながらセカチュー(世界の中心で愛を叫ぶ)の長澤まさみを思い出した。日本中が涙し、主人公に恋したあの映画。その再来の気がした。

どんなに上手くても有名でも、その時、その人でしか演じられない作品がある。それに出合った時、どんな名優でもかなわないような輝きを放ち、心に跡を残す。長澤まさみ、そして今回の浜辺美波がそうだ。ローマの休日のヘップバーンもそう。

長澤まさみは、あの年齢であの作品に出合い。そして今アラサーになった時、今の年齢を演じる素晴らしい役者になっている。

浜辺美波もぜひ長澤まさみのようになってもらいたいし、彼女が、今の長澤まさみの年齢になった時にどのような役をするのか是非見てみたい。

 

さらに言えば、「恋しくて」のMS マスターソンも思い出した。(これも名作!)

ピュアな主人公は、彼のことが好きだけれども、鈍感な彼はそれに気付かず、我々はそのやり取りに心が締め付けられる。そして、その間も彼女の命の砂時計の砂は、容赦なく落ち続ける。(よくある話と言えば話だけど、キャスティングがいい)

セカ中の時も思ったけど、「こんな女の子いないよ!」と思いながらも、泣きまくり、見終わった後さえ長らく彼女や彼女の周りの人々の生末を考えてしまう。

左脳でノンフィクションと分かっていても、右脳の感情がそれを否定し、上回る。

もちろん、主人公の女性を支える共演者の演技もいい。小栗旬の抑えた演技が光る。銀魂と同じ人?と思うぐらい。改めて彼は天才だと思う。また、贅沢な使い方の北川景子、後半は涙腺の水門を一気に開ける。彼氏役の須賀君こと(北村匠海)。彼も初めて見たが、いい!

 

映画を見て気づいたのは、「恋愛映画」とよく言われるが、「恋」と「愛」は違うと事。

「恋」は、基本カップルのためのものであり、一方「愛」は友達、家族、さらには趣味や物、地球にさえ愛情が芽生える。(広辞苑的な解釈ではないのであしからず)

この映画は、桜良と須賀君の「恋」の話であり、そして桜良の全てに向けた「愛」の話でもある。

須賀君は、今まで「恋」も「愛」も知らずに生きてきた。桜良は、「愛」を振りまき、「愛」を受けて育ってきた、しかし「恋」は経験したことがなかった。

 

人が生きる上で空気や水と同様に大切な事。「恋」と「愛」の大切さ、素晴らしさを教えてくれる。さあ、「恋」をしよう!そして「愛」を与え、受け取ろう。そして人生とは出会い、別れ、そして砂が落ちきるまでの物語だ。

砂の量は人によって違うし、スピードも違うだろう。そして、その砂をキラキラに変える光こそが「恋」であり「愛」だと思う。

 

今回の学び1

「タイトルや外観だけで、判断して食わずぎらいでは、人生とても損をする。」

学び2

「その時でしか出来ない役が回ってくる。それを十分にやり切った時、多くの人に忘れられない感動を与えられる。」

はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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