3月11日の想い

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また、この日(3月11日)がやってきました。

さまざまな想いがよぎってきます。

そしてまた、この時期は卒業式のシーズンでもあります。

 

両方ともに、多くの別れがあります。

僕自身も多くの別れを経て、ここまで育ってきました。

ただ、亡くなった方も含めて、学生時代・商社時代・さらには今の会社で出会い、

別れた友人たちとは、いつも心が繋がっている気がします。

 

先日、3月11日に震災で亡くなった方のご家族にお会いしてきました。ようやく笑顔で

想い出話が出来るようになりました。話題が出るたびに遺影を見て、懐かしく、心の

中で彼に語りかけました。その瞬間、その笑顔の写真の彼と会話をしている気が

しました。

 

友人にしても、最近は、お互い忙しくなってなかなか会えずにいます。

ここでも不思議なことに、そんな友人らと10年、時には何十年ぶりに会っても、

ずっと一緒にいた時のように会話が弾み、笑顔が飛び交います。

たとえそれが(お互い忙しくて)年賀状一つ交わしていない友であっても。

 

商社の時の友人たちは、今は世界中に散らばっています。

そんな彼らと現地で久しぶりに再会し、そして酒を飲みあう。時間も空間も越えて

友情を温める。「友よ遠方より来たる、また楽しからずや。」と言ったところで

しょうか?

 

今我々のお店にも、卒業式を終えて新しい学校や社会に出る方が多く来店されます。

みなさん、友と別れる寂しさと、そして新しい生活への期待を胸に秘めている気が

します。

 

みなさんは確実に、新しい生活で新しい友達と出会います。中にはこれから何十年も

付き合っていく友とも出会うでしょう。

我々の仕事は、新生活がより良いスタートになるようにお手伝いすること。そして、

一生の友を見つける最初のセレモニー(入学式、入社式)に、わずかですが後押し

する事です。

 

人は見た目が9割と言われます。これは就活に限ったことではなく、入学式、入社式

でも同じです。

自分に自信を持った方が、一歩が積極的に出ます。全然知らない人たちに、ほんの

ちょっとの勇気で声を掛ける、そのお手伝いが出来ると思っています。

 

新大学生になられる方々が、スーツを着て試着室のカーテンを開けた瞬間、初めて

息子、娘のスーツ姿を見るお母さん、お父さんは決まって複雑な視線でわが子を

見ます。

これは、結婚式の花嫁姿を見る親御さんの視線に近いかもしれません。

いつの間にか大人になった息子、娘。そして自分の下から一歩旅立とうとする息子、

娘。誇らしいような、寂しいような、そんな親御さんの視線に多く立ち合います。

ここにも一つの別れがあります。

 

いろいろな別れがあり、そして出会いがある。ただ、その別れは決して永遠のもの

ではなく、結局は心ではつながっている。

一方、新しい出会いで新しいつながりが生まれる。

私自身を振り返っても、友人たちは、私の人生を太く、濃く、色鮮やかにしてくれ

ました。

 

さあ、フレッシュマンのみなさん、新しい友を見つけて新しい人生を刻んでいき

ましょう。

私たち、スタッフ全員が、店から買い物袋を持って出て行かれる家族の皆さんに、

手を合わせて「よりよいスタートを心から祈っています。」と心の中で

小さくささやいています。

これから、ずっとお幸せに!

 

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はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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このページは、haruyamaが2013年3月12日 10:41に書いたブログ記事です。

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