「半沢=時代劇説」

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あまちゃんと半沢直樹が終わった(涙)

 

まず半沢直樹!

驚異の視聴率としか思えない。僕は「半沢=時代劇説」を唱える!

 

本題に行く前に、まず驚異の視聴率について。

 

≪驚異1点目≫タイトルにつかみがない。(単に日曜劇場「半沢直樹」)

 

普通なら、興味をひかせるように、またどんなドラマか分かるように、

鬼刑事とか、外科医とか、名探偵とかあるはず。

 

「半沢直樹って誰?何のドラマ?」という中でスタート。つまり、ほとんどの人が、第一回を見るまではどんなドラマか分からない中あの視聴率をたたき出した。逆バリ、もしくは、まさに実力としか言いようがない。

 

≪驚異2点目≫ 放送が飛んだ。

        スポーツ中継などで、放映が飛んだにもかかわらず、

        視聴率は伸び続けた。

 

ふつう面白くないドラマだとそれで視聴者は逃げる。しかし半沢の視聴者は逃げなかったどころかどんどん回を重ねるごとに、視聴率はうなぎのぼり。まさに怪物 半沢直樹。

 

ここからは個人的な感想でどんどん進める。(いろいろと反論があると思いでしょうが・・。)あえて、キャストの事は言いません。見事なキャスティングで、全員アカデミー賞を上げたいくらい、本当に素晴らしいに尽きる演技はご覧のとおり。ここでは、別の見方で半沢の魅力に迫っていきたいと思います。

 

さて僕的にその魅力は、見ていてとにかく「気持ちいい。」

一見何か時代劇風の気持ちよさがある。

 

最初に度胆を抜かれたのは・・。

本社に呼ばれて本部審査部の諮問を受けた時。必要以上に重々しい雰囲気の中、直立不動の半沢に二人の審査官が罪をなすりつけようとネチネチと追及する。

ここで反論しようものなら、クビか左遷。反論できないと分かっている半沢に対して、いじめの連打。このまま半沢が、謝って退席。と誰もが思ったその瞬間。

 

カァッと目を開き、頭を上げてベランべエ調の大反撃が始まった。

上から目線というより、天から降りてきた稲妻の如く、この2人の審査官に対して、聞いていてほれぼれするようなタンカを浴びせる。

ふっと見ていて思い出したのは、遠山の金さん。

 

「おうおうおう、さっきから聞いていたらゴタクばかり並べやがって、この桜吹雪が全部お見通しなんだよ!!」というセリフ。

半沢の右手には桜吹雪でもあるんじゃないの?(笑)と思った。

更には、かのTBS(半沢と同局)名作ドラマ「ごくせん」この仲間幸恵のメガネを投げ捨てた時のタンカを思い出した。

 

という感じでこのドラマの最大の魅力は、ぐっとこらえてこらえてエネルギーをため込んで、それを一気に吐き出す気持ちよさ。ジェットコースターがゆっくりゆっくり上がって行って一気に駆け落ちる時のエクスタシーが、感じられた。

 

さらに日本人DNAには、無条件で響く「勧善懲悪」がベースにある。

これも時代劇に近い。

(考えてみれば勧善懲悪はTBSのお家芸。看板番組「水戸黄門」もお約束の勧善懲悪だったし。)

 

濡れ衣を着せられたり、策略の渦に巻き込まれたり半沢はこれ以上ない境遇に陥る(たぶん半沢は今年厄歳だろう。いちどオハライでもしてもらったらいいのでは?(笑)と思う位、はなちゃんどうでしょう?)

 

しかし、これが最後には、お約束的に大逆転して悪は滅んでいく。

まさに時代劇の世界。日本人の「判官びいき」、「勧善懲悪」にピタッとマッチする。

ある意味、ワンパターンではあるが、それが安心できて心地いい。刑事ドラマのカツどん並み、ここら辺りで来るだろうなと思っていたら、それ以上のインパクト 最上級黒豚上カツ丼並みが待っている。

 

私たちが生きているリアルな世界は、理不尽なことが多い。正直者が馬鹿を見ないと言われても、実際は正直者が馬鹿を見る事も多い。

だから昔も今もドラマの世界では、お約束のカツどん、つまり「正義はカツ」的なシーンを期待する。

 

で、最終回。(最終回を見ていない方は、これ以降は飛ばしてください)

 

賛否両論があると思いますが、僕的には残念。

 

最後まで勧善懲悪、ありえないかも知らないが時代劇的な世界で終わって欲しかった。視聴者もそれを望んでいたと思う。少なくとも僕自身は。

 

その布石ともいえる最後の取締役会の土下座シーン。確かに少々やり過ぎ感もある。

取締役会で、頭取が止めているにもかかわらずあの暴走はないよな。と思う面もある。

 

しかし、聖人君子的な完璧な人間はいるはずもなく、やり過ぎだけどもまあと許せる範囲だと思う。で、最後のシーン。

遠山の金さんが、最後負けた。

 

どんでん返しで視聴者を驚かせようと思ったのか?会社の体質って変わらないんだよ。というメッセージなのか?意図は分からない。

それでもちょっとつらい。

 

ただ、深読みすると、視聴率があり得ない位良かったので、(ご祝儀でTBSの社員食堂は2日間にわたり無料だったと聞く。)続編を意識して、結局 次回につながる(必ず続編はあるだろう)終わり方となっていたのかもしれない。それならそれで、また半沢に会える。大いにウェルカム。半沢カムバック!

 

次は1000倍返しで私たちを楽しませてくれ!!

 

/治山

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はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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このページは、haruyamaが2013年10月 5日 10:56に書いたブログ記事です。

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