笑っていいとも 最終回 ②

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話は、32年前に戻ろう。
実は、僕は32年前の笑っていいとも!第一回目を見ている。
「いいとも」の前番組に「笑っている場合ですよ!」というものがあり、抜群に面白かった。
毎日日替わりで、当時人気絶頂のツービートや、B&Bや紳介が司会をしていて抱腹絶倒だった。

 その番組が終わり、次の司会者はタモリと決まった時、本人も言っていたが、「なんでタモリ?」
というのが第一印象だった。漫才のメンバーより地味だし、(当時)そんなにおもろい芸などあるの?
という印象だった。今まで毎日日替わりで一流芸人がやっていたことを一人が毎日やるなんてできる
の?と正直懐疑的であった。

 そして迎えた第一回。えらくトーンが変わったなと思った。
その感想は、「笑っている場合ですよ!」に比べ、派手さはないがつまらないわけではない。
そして、ふと気が付くと何気なく毎日見ている自分がいた。
 初期のいいともの印象を例えて言えば、前番組を、豪華なチョコレートパフェとしたら、
「笑っていいとも!」は、羊羹やおかき。飽きずにあれば、ついつい手が出てしまう。という感じだったと
思う。

そう考えた時、「そうだったんだ!」と30数年たって、ようやくタモリの最大の芸に気づいた!
タモリの最大の芸は、決して飽きさせないことではないのか?
 この飽きさせないというのは、簡単なようで、ここまでのレベルまで来ると立派な芸になる。
 これは、一見誰でもできるようで非常に難しい。
ラーメン屋や中華などの新作メニューで考えてもらうとわかる。
ラーメンも何も特徴がなければ全く印象には残らない。逆にくせがありすぎるとブームが終わるとすぐに
飽きられる。そのギリギリをやっているものだけが定番として生き残れる。
タモリも特徴がないわけでもない、ただしそれがありすぎるわけでもない。
だから、定番になる。生活の一部になった。

「飽きさせない」付け加えて、今回もう一つ長寿の秘訣がある。
それは「不完全の芸。」
その象徴が「オープニングソング」であり、「テレフォンショッキング」である。
今回番組内で、何度もこの歌を歌っていた。
僕も一緒に歌おうと思ったが、これが歌えない!

 たぶん日本国民のほとんどが、最初のワンフレーズ位は歌えるが、一番でさえちゃんと歌えない
のではないか?何十年も何千回も聞いたと思うのに、ちゃんと歌えない。
その時気づいた 「不完全の芸」「完成させない芸」だから終わらない。
そしてこの歌とともに、スタート時から変わっていない企画が「テレフォンショッキング!」
これも、その不完全の芸の象徴だと思った。

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はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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このページは、haruyamaが2014年6月 3日 11:05に書いたブログ記事です。

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