本当に凄い本

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本当に凄い本を読むと、寝られないことがある。
全部読み切りたくて、寝られないのではなく、興奮して寝られないのだ。
本を読み終わっているのに寝られないのだ。

学生の頃は、「龍馬がゆく」や「人間失格」などあった。
社会人になってからは、「人を育てる」 や 「火車」 「トットちゃんとトットちゃんたち」 「経営者の条件」
「学問のすすめ」などなど10冊足らずあった。

一番最近でいえば 「永遠のゼロ」

なぜ寝られないかというと、魂が揺さぶられる。 「あなたはどう生きるんだ?」と突き付けられたような
気がして、そのほとんどが「もっとやる事があるだろう、前に進め!」と号令をかけられているようで、
寝てるどころではなくなる。

これらの本は、何年かに一回出会うかどうかというレベルである。
一期一会、偶然に出会う。
それは、真の友人や本当に気に入ったネクタイに出会うのと似ている。
前置きは長くなったが、久しぶりに先日その本に出会った。
本を閉じて寝ようとするのに、寝付かれない。困った。思考が異常な回転でしているのが分かる。

ここまで書いてきて、「ピケティ?でしょう?」と思った人はちょっと待って、ちょっと待ってお兄さん!
(古くてすみません)です!

さて、お待たせしました、その本とは 「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)です。

すでに大ベストセラーなので、ご存じの方も多いと思いますが・・・。
知人に勧められて軽い気持ちで手に取ったが、恐るべき本でした。
大げさに言えば、人生観が変わる!

「性格は変えられる、人生は変えられる。今日から変えられる。過去のトラウマは、一切関係ない。」
などなど挑発的な言葉が、勢いよく振ったモエ・シャンドンのように次から次からへと溢れ出てくる。
(ちなみに僕は勢いよくは振りません。もったいないので。いらない話ですみません笑。)

われわれは半分詭弁と感じながらも、どんどんそのペースに乗せられて行く。
丁度、軽い好奇心で乗ったジェットコースターが恐ろしいスピードで進んでいくように、「止めてくれ!」
と叫んでももう途中で降りられない。

この本が面白いのは、その内容もさることながら、まさに 「哲学ネタ漫才」なのである。
爆笑問題やナイナイの様にいいコンビには、(僕は個人的に、ノンスタイル、はらいち、パンクブーブー
が最高!これまたいらない話でした(汗))、強烈なボケとそれをきっちりはじく突込みが存在する。

まさにこの本はアドラー心理学についての一流のボケと突込みによる1000本ノックとなっている。
そして、そのボケが絶妙で真剣、思わず納得した直後に、正反対の有無を言わせぬ突込みがかぶせて
くる。

一見どちらも正しいのだが、結局最後は全て突込み側が、正しいと認めざるを得ないオチになって
いる。
(その話も出てくるが、)多分古代ギリシアのソクラテスとの問答もこういう感じだったのだろう。
の本のコアはアドラー心理学の紹介であって、いたってシンプル。
明日から使える良い言葉は、数限りなくあるが、それは皆さんで拾って感じてください。

さて、最後にこのアドラー心理学を僕なりの解釈でまとめてみると、日本にもこれを端的に表現した
言葉があります。

           「幸せはいつも自分のこころがきめる。」 あいだ みつを

僕の座右の銘の一つです。
性格も、人生も 変えるつもりがない人も、大いにお勧めです!

/治山

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はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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このページは、haruyamaが2015年5月21日 14:29に書いたブログ記事です。

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